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知っ得コラム

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2014年 3月号

高齢者のうつ病

佐久総合病院名誉院長●松島松翠

 うつ病は、働き盛りの人に多く見られますが、高齢者にも多く見られます。60歳~70歳代は、男女共にうつ病を発症しやすい年代であるといえます。
 うつ病を見逃さないためには、そのサインをよく知っておく必要があります。うつ病には、「本
人が気付きやすいサイン」と「周囲が気付きやすいサイン」があります。
 本人が気付きやすいサインとしては、「よく眠れない」という不眠の症状があります。それには、寝付きが悪くなる「入眠障害」、早く目が覚める「早朝覚醒」や、夜中に目覚める「中途覚醒」などがあります。
 その他に、「食欲が低下する」「疲れやすくなる」などの症状もあります。これらが2週間以上続く場合は、うつ病を疑う必要があります。
 周囲が気付きやすいサインとしては、「痩せてくる」「口数が少なくなる」「ため息が多くなる」「飲酒量が増える」などがあります。周囲の人が、こうした小さな変化を見逃さないようにすることが大切です。
 「物忘れ」は、うつ病でも認知症でも現れますが、両者には次のような違いがあります。うつ病では、比較的急に始まりますし、本人も物忘れしたことを自覚していて、それを苦痛に感じたり、自分は駄目だと考えたりしがちです。認知症では徐々に現れ、自分では物忘れをしたことに気付いていません。
 いずれにしても受診が必要です。

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