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知っ得コラム

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2014年 7月号

大きな取っ手で楽に暮らす

一級建築士●Yuu
 固く締まった瓶のふたを開けるのに一苦労、立て付けの悪いふすまの引き手に手を掛けて開けたいのに指先に力が入らない、そんな経験はありませんか?
 物を握る力、握力は年齢とともに衰えていきます。握力が低下すると、若いころは何でもなかったような動きがしづらくなり、家の中でも困ったことが起きます。
 例えばドアノブ。つるりとした握り玉を握って回す単純な動きも、握り締める力が低下すると、手が滑って回すのが困難になります。他にも持ち手を指先でつまんで開ける収納扉、細い縁に指先を引っ掛けて動かす重いサッシなどは、開け閉めが大変になります。
 私も若いころに左手をけがして握力が低下しているので、このような動きが苦手です。他には重いフライパンを片手で持ち上げることなどもできません。
 そこでわが家のつまみや取っ手たちに一工夫!ドアは握り玉ではなく、レバーハンドルに換えて手全体で押し下げて開閉できるようにしておきましょう。引き戸は掘り込みの引き手ではなく、大きなハンドルを付けておくと開け閉めがしやすくなります。窓のサッシにも後付けで大型のハンドルを取り付けることができます。ちなみに、サッシは戸車がすり減ったり、ゆがみが出ていると動きは重くなります。10年に1度は戸車を交換し、調整をしてもらうといいでしょう。
 収納の扉は小さなつまみではなく、大きめなハンドルを付けておく、水道の蛇口も握って回すタイプではなく、レバーで動かすタイプを選ぶなど、ちょっとした工夫でこれからの暮らしがぐんと楽になります。
 バリアフリーな家とは、生活に支障が出るような障害をなくした家のこと。お鍋も片手鍋ではなく両手鍋なら持ち上げるのも簡単!握力が低下しても快適に暮らせるよう細やかな工夫を積み重ねていきましょう。

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