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知っ得コラム

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2014年 8月号

睡眠時無呼吸症候群とは

佐久総合病院名誉院長●松島松翠
 「睡眠時無呼吸症候群」とは、大きないびきとともに何度も呼吸が止まる病気をいいます。通常、呼吸の止まっている時間は10~20秒ほどですが、長い場合には1分ほど続くことがあります。その後、大きないびきとともに、呼吸が再開しますが、こういうことが一晩のうちに何回も繰り返し起こります。
 睡眠中に呼吸が止まる原因は、気道がふさがってしまうことによります。気道がふさかりやすいのは、「肥満」の人です。肥満している人は、そうでない人に比べて「上気道」が狭いのですが、あおむけに寝ると、重力や、筋肉の弛緩(しかん)によって、上気道がさらに狭まります。そこを空気が通り、摩擦でいびきが生じますが、上気道が完全にふさがるといびきと呼吸が止まります。
 無呼吸の間は体が低酸素状態になりますが、そんたびに脳が防衛的に目覚め、呼吸が再開されます。これを一晩に何度も繰り返しますので、脳が何度も目覚めてしまい、十分に眠ったつもりでも、実際には深い睡眠が取れていません。そのため、昼間、仕事中や車の運転中などに強い眠気に襲われることがあります。
 睡眠時無呼吸症候群は「大きないびき」を家族から指摘されて受診する人が多いのですが、一人暮らしの人では、いびきをかいていても呼吸が止まっても、自分ではなかなか気付きません。その場合は「日中の耐えられないほどの眠気」「全身の倦怠(けんたい)感」「寝ている間の呼吸困難感」などがないか思い返してみてください。こうした症状が現れている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、呼吸器内科か耳鼻咽喉科を受診してください。

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