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知っ得コラム

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2015年 3月号

認知症は病気ではなく「症状」

公益社団法人 認知症の人と家族の会

「物事を覚えることが苦手になった」「人の名前がすぐに思い出せない」―。こんな経験をしたことはありませんか?
誰でも年齢とともに、物忘れが多くなります。しかし、それは脳の老化によるもので「認知症」とは違います。認知症は何かの病気が原因で脳の神経細胞が壊れたことによって起こる「症状」「状態」であり、いわゆる病気ではありません。
認知症の主な特徴には、(1)体験したことを丸ごと忘れる(ヒントがあっても思い出せない)(2)症状がどんどん進行する(3)忘れたことの自覚がない(4)日常生活に支障を来す、などがあります。
認知症の原因となる「脳の細胞を壊す病気」には、次のようなものがあります。
●変性疾患(アルツハイマー病、レビー小体病、前頭側頭葉変性症など)
●脳血管障害(脳出血、脳梗塞、脳動脈硬化)
●感染症(梅毒、AIDS、クロイツフェルト・ヤコブ病など)
●その他(頭部外傷、アルコール症、低酸素脳症など)
さらに、神経細胞の機能が失われたときや、その人の素質、ストレス、状況や環境の変化によっても認知症の症状が現われることがあります。
しかし、認知症の症状があっても、根本の病気を治療することで治る場合もあります。例えば、脳脊髄液が脳室に過剰にたまり脳を圧迫する「正常圧水頭症」や、頭をぶつけたときに頭蓋骨と脳の間に血の固まりができ、それが脳を圧迫する「慢性硬膜下血腫」など。その他、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、栄養障害、薬物やアルコールに関連するものも、治療によっては回復が期待できます。
こうした病気を早く見つけて治療するためにも、「認知症かな?」と思ったときには早めに専門医に受診することが大切です。

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