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知っ得コラム

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2015年 6月号

本人の気持ちを理解してあげよう

公益社団法人 認知症の人と家族の会

 知的機能が低下し、進行していくのが多くの認知症です。これまで、できていたことができなくなった家族を見ていると、周囲は「できなくなったこと」だけに目が行きがちですが、「できること」もまだたくさん残っていることを理解してあげることが大切です。
 認知症になったとしても「心」は生きています。「自分もまだ何かできることがあるのではないか、このままで終わりたくない、何かしたい!」。そう思っている本人に対して、私たちは手を出し過ぎてはいないでしょうか。認知症の人は何もできないだろうと頭から決め付けていたら、本当に何もできなくなります。大切なのは、本人の気持ちを理解して、必要としていることをサポートすることです。
ただし、あまり「こうしなさい、ああしなさい」と言い過ぎると、本人は混乱を起こす場合があります。「こんな方法があるよ」「こうしたらうまくいくよ」といった情報をさりげなく提供すれば、本人のやる気を促し、認知症の人の生活を明るくしてあげることができます。
 認知症になると、言葉が思うように出てこなくなり、いろいろなことを間違えたりします。伝えたいことと言葉がちくはぐになることもあるでしょう。でも、そこでサポートする側がいらいらしたり、無視をすると、認知症の人は自分自身を閉ざしてしまいます。
 言葉を忘れていても、何かを訴えたいという気持ちがあり、家族とのコミュニケーションを持ちたいと願う認知症の人を幸せにしてあげられるのは「笑顔」です。そばにいるだけでいい、一緒にテレビを見ながらニコニコしているだけでいいのです。笑顔でいられる環境を共有し、心と心をつなぐことで、少しでも本人とサポート側が安心できる時間を長く持てるようにしたいものです。

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