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知っ得コラム

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2015年11月号

認知症の人の願いを知ろう

公益社団法人●認知症の人と家族の会
認知症の人は、認知症によって自分に何が起きているのか、どんな気持ちで暮らしているのかを分かってほしいと思っています。
例えば、次のような認知症の人の思いに、私たちは真正面から耳を傾けているでしょうか。
■私は私として生きていきたい
■私なりの楽しみがある
■どんな支えが必要か、まず私たちに聞いてほしい
■少しの支えがあれば、できることがたくさんある
■できないことで、駄目だと決め付けないでほしい
このように、できることがあれば「自分で何かしたい」と願っていることを理解し、その気持ちを大切に、残された能力を伸ばしてあげることが必要です。
認知症の人は自分の「考え」を相手にうまく伝えることができないため、不穏な気持ちに陥りやすいものです。そのために誤解が生じ、それが重なると妄想に発展します。妄想が妄想を生み、ついには怒りとなって大声を出してしまうことも少なくありません。
しかし、だからといって介護する側が一緒になって興奮してしまっては、かえって認知症の人の感情を逆なでしてしまうことになります。そんなときは「気に入らないことがあったんですね」「〇〇さんの今の気持ちを聞かせてね」などと声を掛けてあげてください。認知症の人は、多くの場合、自分の思いに共感してもらえることを願っているものです。
昨日はニコニコしていたかと思えば、今日は機嫌が悪いというのも認知症の人によく見られる症状です。その繰り返しの中で、一日一日が少しでも満足した状態になれば、介護する側も安心していられるのではないでしょうか。

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