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知っ得コラム

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2015年12月号

「頑張らない介護」をしよう

公益社団法人●認知症の人と家族の会
「認知症の人と家族の会」では、認知症の人の行動障害に悩まされ、対応に苦慮して疲れ果てた家族からの相談を受けることがよくあります。本人の介護度にもよりますが、身の周りのことを全て家族が面倒を見なければいけない場合は、食事、排せつ、入浴と、一日中介護に追われて精神的にも不安定な状態に陥ってしまうことも少なくありません。
「頑張らない介護」という言葉があります。その意味は、「一人だけで何もかも背負って頑張らない」、言い換えれば「みんなで助け合う」ということです。家族全員、ご近所、専門職、そして介護保険サービスなども含めて、周囲全体が本人のために力を合わせることができれば、介護者の負担も軽減され、本人との関係も穏やかになるはずです。
介護者にも自分の生活や生きがいがあります。「介護で自分の人生を犠牲にされた」と思わないように自分自身の時間を大切にしてください。趣味の時間を持ったり、時には友人と会っておしゃべりをしたり、もし可能であれば旅行に出るなどして介護のことを忘れる時間を持つようにしてください。
今は認知症があっても、以前は穏やかで優しい家族であったに違いありません。親が認知症になると、「あんなに立派だったお父さんが」「あんなに仲良くしていたお母さんが」という思いで、子どもは言いようのない寂しさを覚えます。その感情も手伝って、認知症の親を見ているだけで疲れてしまうということもあるのではないでしょうか。
介護に疲れたときは、できるだけ自分の気持ちを多くの人に話して、寂しさやつらさを緩和させてください。そして「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と自分自身に言い聞かせて、気持ちが楽になるように努力してみてください。

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