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知っ得コラム

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2013年 9月号

高齢者の運動

佐久総合病院名誉院長●松島松翠

 運動を行うことは、健康維持のため必要なことですが、高齢者の場合、思わぬ事故が起こることもあるので注意が必要です。運動中に起こりやすい事故には、以下のような場合があります。
 一つは高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病がある場合です。生活習慣病で、動脈硬化が知らない間に進んでいると、運動時に急に血管が収縮したり、詰まったりすることがあります。運動を始めるときは医師とよく相談してください。
 二つはストレスが強い人、飲酒量が多い人、そして喫煙者です。特に喫煙者では、冠動脈(心臓に血液を送っている血管)が急に収縮して狭心症が起こりやすいのです。
 三つは普段運動をしなかったり、しばらくは行っていなかった人が突然運動を始める場合です。特にメタボリックシンドロームのある人などは、急に運動を始めると危険なので、運動を始める前に医師の診断を受けるようにしましょう。
 中高年が運動する場合の目安は、会話をしながら運動できる程度の強度であること、「またやりたい」と思える程度の運動であること、運動後の食事がおいしく食べられ、よく眠れるなどが実感できる場合です。
 運動前・中・後の注意点としては、運動を始める前に、5~10分ゆっくり歩いたり、ラジオ体操などをして体を温めるなど、ウオーミングアップを欠かさないことです。運動中にひどく汗をかいたり、息切れや喉の渇き、震えなどの気になる症状があったら、無理をせずに運動をやめます。運動中は、喉の渇きを感じなくても、およそ15分ごとに少量でもよいので水分を補給しましょう。





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