大原(おはら)トマト生産組合は倉吉市で、特産品の「大原トマト」の出荷式を開きました。定植後に低温が長引いたことにより生育が遅れたが、3月の昼夜の寒暖差の影響もあり糖度の高いトマトに仕上がりました。収穫はすでに4月上旬から始まっており、6月下旬まで出荷します。
JA直売所「よってみたい菜」を中心に管内の直売所や県内スーパーで販売。消費者からの需要は高く、昨年の1kg当たりの単価は688円で、5年連続で最高単価を更新しています。
「大原トマト」は倉吉市大原地区で1970年ごろから半世紀以上栽培され続けている特産品。12月に定植を行い、無加温でも冬を越せるようハウスを三重被覆にし、収穫まで4か月間じっくり育てるのが特徴。
同組合組合長の牧野文徳さんは「今年は糖度と酸味のバランスが良く、例年以上に美味しいトマトに仕上がった。食べるときは常温で2、3日に置いて追熟させ、冷蔵庫で1晩冷やしてから食べるのがお勧め」と話しました。
6戸の農家が計82aで栽培し、90tの出荷で、5490万円の販売を目指します。同組合は昨年度より、鳥取県からみどり認定を受けたり農林水産省の「見える化」の認証も受けるなど環境への負荷を最小限に抑えながら栽培を行っています。