梨の病害虫である黒星病の防除作業について、効率的な栽培管理を目指し、NTT西日本鳥取支店とJA鳥取中央、県などの行政は、最適な防除タイミングを提案する「梨なび@アプリ」の有用性の検証を進めてきました。3日には、倉吉市で実証実験の最終報告会を開き、社会実装に向けた課題も共有しました。
黒星病は赤梨品種に見られる病害虫で、農家が長年の経験と防除暦をもとに防除タイミングを判断してきました。
同アプリは菌が発生する気象条件が組み込まれたアルゴリズムにより、気象予測や気象データから病気の発生リスクをカレンダー形式で可視化。2023年度から実証実験を開始し、防除暦通りの対象圃場とアプリの提案を参考にする実証圃場の比較を行ってきました。25年度の報告では、農薬散布回数は対象圃場が17回だったのに対し、一部の実証圃場では12回に抑えられ、黒星病の発生もごく軽微にとどまりました。
協力農家13戸から集計したアンケートでは、7割以上が信頼できると回答。「タイムリーな防除が可能になり防除回数の削減も期待できる」と好印象でした。一方で、社会実装に向けては、運営主体の明確化や採算性の面で、なお検討すべき点も残されています。
NTT同支店の田中支店長は「社会実装に向けて、熱意のある方々と一緒になって取り組んでいきたい」と語り、JAの戸田勲常務は「最終報告会で終わりではなく、ここからがスタートという気持ちでみんなで形にしていきたい」と話しました。


NTT西日本鳥取支店、JA鳥取中央、県中部総合事務所、中部総合事務所農林局、県中部1市4町の農林課担当職員




