国際協力機構(JICA)の研修に使われるビデオ教材の撮影が8月3日に、湯梨浜町の東郷梨選果場で行われました。鳥取大学農学部の松村一善准教授と、JICA課題別研修事務員の中西一月さんが、撮影しました。アフガニスタンやエジプトといった中東やアフリカ9か国の研修生が、オンデマンドで視聴します。JAの取り組む共選共販の仕組みを研修参加国に伝えることで、その国の農業分野の発展に役立てることが目的です。

JICAは、鳥取大学農学部と毎年、課題別研修コース「乾燥地における持続的な農業のための土地・水資源の適正管理」を実施し、参加者が実際に施設を訪れ日本の農業について学習していました。しかし、今年は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、遠隔研修での実施となりました。

動画では、選果場での共同選果している様子や、作業員の組織構成について、また農協が農家と市場の間でどのような働きをしているかなどを、寺地政明場長やJA鳥取中央の川上雅弘果実園芸課長が紹介しています。

鳥大の松村教授は「日本の農協の良さを、研修参加国のみんなに気付いてもらいたい。彼らの国の農民組織の運営に役に立ってくれればうれしい。」と話しました。