JA全農とっとりは27日、湯梨浜町で、ハウス梨「二十世紀」の査定会を開き、初出荷を8月1日に決めました。交配後の好天で初期肥大が進み、例年より大きい梨に仕上がりました。糖度は、梅雨明け後の猛暑で高くなり、食味も良好。例年以上の仕上がりを確認しました。

生産者、行政、JA関係者が参加した査定会では、県下3JAがそれぞれ梨を持ち寄り、JA鳥取中央からは、東郷梨選果場、倉吉梨選果場と琴浦梨選果場から30果ずつ持ち込みました。
持ち込まれた梨165果を調べると、平均糖度が10・8、重さが427・6㌘となりました。8月中旬までの出荷を予定しています。ハウス梨「二十世紀」は13・9㌶で328㌧の出荷、2億3000万円の販売を計画しています。

販売促進として、6月から消費地のオフィスで果物を食べてもらおうと、オフィス向け「置き野菜」サービスを展開する株式会社KOMPEITOと連携し、京阪神や東京の企業のオフィスに専用の冷蔵庫を設置。県産スイカの試食サンプリングに続き、「二十世紀」も食べてもらう予定です。

全農とっとりの尾崎博章県本部長は「近年は、高単価で推移し、需要も伸びている。昨年以上の販売で生産者の所得向上につなげたい」と話しました。