JA鳥取中央は16日、北栄町で長芋集出荷貯蔵施設の機能向上工事のため、起工式・地鎮祭を開きました。JA役職員や工事関係者ら34人が出席。鍬(くわ)入れの儀式や、玉串奉奠(ほうてん)などの神事で、工事の安全を祈願しました。同施設は建設されてから40年以上経過しており、屋根の破損、雨漏り等の発生で作業に支障をきたしていたことから、建物の改修工事を行い、また同時に国の事業を活用して新しく冷蔵貯蔵施設と洗浄選別設備を設置します。

冷蔵貯蔵施設では、現在、農繁期は既存の冷蔵施設だけでは収容できず、他の施設へ運んでいます。新しく冷蔵施設を導入することで更に9000コンテナ(1コンテナ=17・5㌔)収容可能となり、横持ちによる荷痛みを防げるようになります。プラント工事では長芋の品質向上を図るため電解次亜水処理施設と乾燥機を設置し、年間6万コンテナの処理が可能となります。

今後工事が始まり、22年2月に完成する予定。

蔵増保則専務は「この施設が長芋「ねばりっこ」の生産販売の拠点施設として、これ以上の生産基盤の維持発展と生産者の所得向上に寄与することを期待する」と話しました。

写真= 鍬入れをする蔵増専務