JA鳥取中央は倉吉市で、ブロッコリー栽培におけるスマート農業実演会を開きました。クボタやファームスカイテクノロジーなど農業機械メーカーと協力し、溝堀機やドローン、畝立て肥料散布機など10種類のスマート農業機械を準備。生産者や行政、JA関係者など約40人で、最新機械の性能を確認しました。

 

ブロッコリー生産者のほ場を借り、局所施肥機で畝を立てながら肥料を畝の内側に施用し、全自動野菜移植機でブロッコリーの苗を植えました。他にも、空撮機で上空から撮影したほ場のデータを基に、生育状態を見ながら必要な部分にのみ肥料や農薬を散布できるドローン「AGRAS T30」も披露しました。参加者からは「見たことない機械がたくさんあって勉強になった。購入意欲が湧いた」と話しました。

 

主催した同JAの木下拓也農産部長兼販売課長は「現在、農産物の生産費が上昇しているが、農産物は価格転嫁できないのが現状。スマート農業の活用でコストと時間を大幅に抑え、更なる栽培面積の拡大へつながることを期待している」と話しました。