JA鳥取中央倉吉西瓜(スイカ)生産部会は、倉吉市特産のブランドスイカ「極実(ごくみ)西瓜」の定植を行いました。極実西瓜の苗は、スイカ本来の味と食感を極めるため、スイカの穂木にスイカの台木を接いで作り、果肉が柔らかく糖度が高いのが特徴です。3月中旬から4月上旬にかけ、部会の中でも栽培歴5年以上のベテラン農家17戸が作業を行いました。

5日には、同部会の岸本泰明さんも定植作業に汗を流しました。岸本さんは35㌃で「極実西瓜」を栽培。1300本の苗を家族と従業員4人で定植しました。

連作障害や病害対策で台木にカンピョウを使う一般的なスイカに比べて、台木にスイカを使う極実西瓜は、栽培が難しく高度な栽培技術を求められます。今後、岸本さんは、温度や病気に弱いツルを、暑い時期の収穫までもたせるため、交配の時期を遅らせツルをしっかり育てていくなど細心の注意を払いながら栽培していくといいます。岸本さんは「良い苗で大きくて糖度が高いいい玉が作れそう。おいしいスイカをつくりたい」と意気込みました。

関東を中心に関西にも6月下旬から出荷を予定。例年、東京の高級フルーツ店でも取り扱われており、ふるさと納税でも人気の商品となっています。今年度は2万1000ケース(1ケース15・5㌔)、5880万円の出荷、販売を目指します。