JA全農とっとり、鳥取県、JA鳥取中央などは三朝町で、パイプハウス型簡易牛舎の竣工式を行いました。国の肉用牛経営安定対策補完事業と、県の国の事業を活用した施設整備支援を活用して施工し3月31日に完成!これらの補助事業を使った牛舎の設置は県内初となります。今後、全農とっとりがリースとして同町の岡﨑久徳さんに貸し出し、事業規模拡大に役立ててもらいます。

建てられたハウスは、間口7・2㍍×長さ38㍍で、雪に耐えれるよう園芸用のパイプより一回り太い骨材を使用。岡﨑さんは今月中に3、4頭の繁殖雌牛の飼育をこのハウスで開始し、5年間かけて20頭へ増頭していく計画を立てています。

このリース事業は和牛繁殖規模拡大を検討する生産者に対し、生産基盤の拡充と生産コストの低減により経営安定につなげることを目的にスタート。全農、JA、生産者が契約を結び、生産者は7年かけてリース料を全農に支払い、完済すると、牛舎の所有が生産者へ移されます。全農では畜産事業の重点施策として全国での利用を呼びかけ、本県は宮城、広島に続き3県目の取組となりました。

全農とっとりの尾崎博章県本部長は「この施設の利用で、岡﨑さんの事業規模が拡大し、所得の安定、増大につながることを期待する。また県内畜産農家の方々が見学に来るなど畜産事業の益々の発展、活性化になれば」と話し、岡﨑さんは「牛舎はあまりお金をかけたくないところ。低コストで、補助もあるのはありがたい。畜産業界が厳しく暗い話題が多いので、少しでも明るい話題になったらいい」と話しました。

簡易牛舎という名前ですが、しっかりした作りです!

竣工式には神主さんに来ていただき祈願していただきました

お酒やお塩などでお清めしました