特産品の生育状況を紹介する栗原組合長

JA鳥取中央は、倉吉市の本所で50回目の節目となる定例の記者会見「中部農業みらい宣言」を開き、栗原隆政組合長が管内特産の生育状況や生産者グループを紹介しました。暖冬で果樹や野菜の生育が前進しているため、露地で栽培する果樹などの凍霜害に注意を呼びかけました。

3月は同県の観測史上で最も平均気温が高くなった影響で、管内の特産品の梨は露地栽培で10日以上、ハウスで6日と、非常に生育が早まっていると報告。スイカ、メロンも開花が約1週間早まっています。同様に平均気温が高かった2021年は、あられにより果実に傷が入る被害が確認されており、JAは注意を促しています。

生産者グループの紹介では、22年産で販売実績が初めて1億円突破した大栄抑制メロン部会の桝井康行部長が登場。品種を切り替えロスを減らし、海外輸出で実現したと発表しました。

同JAでは18年5月から単位JAとしては珍しい、定例会見を開いています。栗原組合長は「JA自己改革の生命線は、対話と情報発信という判断で、記者会見に臨んできた。私の任期も迫っている。今回で一応終わりとして、今後も引き継いでいきたい」と話しました。

大栄抑制メロン部会の桝井康行部長