鳥取県東伯普及所とJA鳥取中央琴浦ブロッコリー生産部は、生産量の安定化や肥料価格の高騰に対応しようと琴浦町でブロッコリー栽培における平高畝栽培と局所施肥の農機の実演会を行いました。生産者など約20人が参加。

前日の大雨のためこの日は、農機の説明のみとなってしまいましたが、後日実証ほ場でブロッコリーの苗を植え、収量や品質を見極めます。

ブロッコリーは湿害に弱く、水田転換ほ場では長雨の被害を受けやすい特徴があります。同部では、平地に1条づつ苗を植え、後から土寄せをする栽培方法をしている方が多いですが、今回行う「平高2条植栽培」は、1つの畝に2条植えることで苗と苗の間に水がたまらず湿害に有効。また畝内にのみ元肥を混和することで肥料費の低減にもなります。また畝内局所施肥は根が張る深さ10~15㎝程度に筋条に施肥することで3割減をめざします。

今回は20aを4区画に分け、これまで通りの慣行区、平高畝2条植区の慣行施肥と畝内7割施肥の2種類、局所施肥の4通りで実証します。

この日はトラクターに装着し畝立てができる機械や2条同時に植える定植機を紹介しました。

同部の寺岡昌一部長は「秋の長雨で湿害は発生しやすい。確実に良いものが収穫できるようだったら機械を買おうかと思う」と話しました。