JA鳥取中央管内で、露地栽培の梨「二十世紀」の交配作業が始まりました。倉吉市でいち早く花が開花したJA倉吉梨生産部の福井忠義さんの梨園では8日からスタート。樹齢100年近くになる梨の花に一輪ずつ梵天を使い、雌しべに花粉を付ける作業に汗を流しました。
今年は、3月下旬に寒気が入り開花がやや遅れたものの、平年並みの開花となりました。10aで梨の木を20本を栽培する福井さんは、梨の花に品種「長十郎」、「今村秋」、「新高」から採取した花粉を付けます。
交配作業は、梨園の花が半分ほど開花した時と満開時の2回に分けて行われます。また、授粉した梨の花は2週間ほどで小さな実をつけ、その後、状態のよい実だけを残して大きく成長させる「摘果」や害虫から実を守る「袋かけ」の作業が行われます。
福井さんは「昨年はカメムシが大量発生し品質が低下してしまったが、今年は皆さんに綺麗で美味しい梨を食べていただけるように交配作業を頑張っていく」と話しました。