2025年度宮中行事「新嘗祭」に献穀する米の豊作を祈願する播種式が、三朝町で執り行われた。小忌衣姿の奉仕者らが、鳥取県が誇るブランド米「星空舞」の種もみを丁寧にまき、秋の実りに向けた願いを込めました。

播種式には、奉仕者を務める吉田定夫さん、滿香さん夫妻をはじめ、町やJA、集落関係者らが出席。 神事では豊作が祈願され、その後、吉田さんら11名が苗箱に「星空舞」の種もみを丹念に蒔きました。

 

三朝町が新嘗祭の献穀田に選ばれるのは、2005年以来20年ぶりとなります。

 

 

献穀田の耕作者に選ばれた吉田さんは「選ばれた時は嬉しい反面、緊張と不安があった。また、星空舞を食べていただけるように良質な米作りに励みたい」と意気込みました。

JA鳥取中央の上本武組合長は「吉田さんは鳥取県の農業指導士とし、地域の農業のリーダーとしてしっかりと地域の農業振興にご尽力を頂いている。近年は異常気象が多く鳥獣被害も非常に多い中で、健康に留意され、立派な献穀米を育てていただきたい」と期待を寄せました。

献穀田では今後、5月中旬に田植え式、9月中旬には抜穂式が予定されています。