JA鳥取中央長芋生産部は、北栄町特産の長芋「ねばりっこ」のほ場でドローンによる農薬と肥料散布の実演を初めて開催しました。
粒剤の肥料と液剤の農薬を上空2~3mから散布する様子を、生産者や関係者約30人が見学。自動で均一に散布される技術と短時間で完了する効率性に注目が集まりました。
実演は、同部の竹本健二部会長のほ場の一角、約30aで実施。従来、肥料散布は手作業で1時間近くかかりますが、ドローンではわずか5分で終了。その後、バッテリーを交換せずに液剤へ積み替え、農薬散布にも1分半で対応しました。通常、農薬散布は、夏場でもカッパを着て噴霧器で作業し、30aの散布に2時間半程度要します。毎週1回、計13回に及ぶ重労働ですが、ドローンの活用により省力化と時間短縮が可能になります。
生産者は実演後、ほ場に入り散布の仕上がりも確認。
竹本部会長は「導入すれば、追肥だけでも、これまで2日間かけて作業していた2haの所有している農地が40分で完了し、魅力は大きい。補助事業を活用してスマート農業を推進し、若者にとって魅力ある職業にしていきたい」と話しました。