JA鳥取中央倉吉梨生産部は、倉吉市の梨選果場で、露地栽培の「二十世紀」の初出荷セレモニーを開きました。

鳥取を代表する秋の味覚のシーズン到来に、生産者や作業員らは万歳三唱で初荷を載せたトラックを見送りました。同部は県内で唯一、米国への輸出を行っており、初日は国内流通に先立ち500箱(1箱10kg)を選果。台湾・香港へも輸出しており、9月7日までに計6500箱(同)を出荷します。

輸出用は、園地および生産者登録を経たものに限られ、米国向けにはJA全農とっとりの氷温貯蔵庫で保管された後、10月頃に現地で販売される予定です。台湾・香港では、中秋節に合わせて店頭へ。国内向けの選果は26日から始まり、関東や関西、中国地方の市場へ順次出荷していきます。

同部の大野俊一部長は「いよいよ二十世紀の時期になった。今年は昨年に比べあられやヒョウ、カメムシの被害が少なく、自信をもって消費者に届けられる」と話しました。同生産部は21haで露地「二十世紀」を栽培。輸出・国内向け併せて4万4500箱を出荷し、2億2250万円の販売を見込んでいます。