JA鳥取中央倉吉西瓜生産部会は、抑制スイカを含む2025年度産の販売額が15億2217万円となり、30年ぶりの15億円超えを記録しました。20日には、生産者や取引市場担当者が倉吉市で販売反省会と販売額15億円達成祝賀会を開きました。

同部は今年から耐暑性と耐病性に優れた新品種「倉皇サマー」を導入しました。徹底した管理もあり、前年と比べうるみ果や炭疽病の発生が激減しロス率も低下。一方で特大規格の増加を抑えきれず、会では来季の栽培方法の見直しを含めた対策を示しました。市場では今年も品質の高さから評価は高く、夏の猛暑で引き合いの強い状況が続きました。

販売額は、倉吉西瓜統合選果場ができた1995年をピークに面積や出荷量とともに落ち込んでいましたが、2015年からは毎年増加。今年は、21年から県や市と実行してきた「産地強化・加速化プラン」の最終年を迎え、5年間で認定新規就農者を18人獲得し、販売額を3.6億円伸ばしたと報告しました。

岸本健志部会長は「一番販売額が落ち込んだ2003年に比べると2倍近い額で、15億円を超えたことに感動している。この勢いを止めることなく、将来的に17億円を目指していく」と話しました。